明日葉はケールよりもすごい!?その秘密は「カルコン」にあり

青汁と言えばケールが有名ですが、最近販売されている青汁に使われている野菜はケールだけではありません。

ケールは栄養価が高く、様々な美容・健康効果が期待できる野菜としても知られていますが、ケールよりも栄養価が高い野菜が明日葉です。

そんなケールよりも栄養価の高い明日葉の特徴や効果、効能などについて紹介します。

明日葉とは

明日葉の葉と茎
明日葉とは日本原産のセリ科シシドウ属の植物であり、千葉県の房総半島、東京都南部に位置する伊豆諸島、本州中部の紀伊半島などの太平洋岸に自生しています。

明日葉は希少な植物であるとか、生産量が少ない植物というわけではなく、伊豆諸島ではお土産として明日葉を使用した商品が販売されていたり、スーパーでも生野菜として年中販売されているほど生産量が多く、伊豆諸島での明日葉の生産量は全国1位と頻繁に流通もされている植物なのです。

明日葉はとても生命力が強く、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいることからも、古くから不老長寿の民間薬として使われてきた歴史があります。

青汁といえば栄養価の高いケールが有名ですが、明日葉に含まれる食物繊維はケールの約1.5倍、亜鉛は2倍、β-カロテンは約1.8倍と、その他の栄養成分もケールより圧倒的に多いのです。

食物繊維 カリウム 亜鉛 β-カロテン ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 ビタミンK パテトン酸
明日葉 5.6g 540mg 0.6mg 5300μg 0.1mg 0.24mg 1.4mg 0.16mg 500μg 0.92mg
ケール 3.7g 420mg 0.3mg 2900μg 0.06mg 0.15mg 0.9mg 0.16mg 210μg 0.31mg

明日葉の黄色い汁
また、明日葉の茎を切ったときに黄色い汁が出るのですが、その黄色い汁にはケールや大麦若葉など他の青葉にはない明日葉特有の成分が含まれています。

その明日葉特有の成分というのが「カルコン」。

カルコンはポリフェノールの一種であり、ポリフェノールの中でも特に強い抗酸化作用をもつことがわかっています。

さらにカルコンは、体内に存在する抗肥満作用のある「アディポネクチン」という善玉ホルモンの生成を促す働きがあり、肥満の対策や改善にも効果的なのです。

明日葉の効果・効能

明日葉には次のような効果・効能が期待できます。

  • 肥満の予防
  • 動脈硬化の予防
  • 糖尿病の予防
  • 高血圧の予防
  • 美肌効果
  • 免疫力を高める効果
  • むくみ改善
  • 便秘解消

生活習慣病の予防、便秘解消などの健康効果や美肌、免疫力向上、むくみ改善などの美容効果は青汁に期待できる効果としておなじみですが、ケールよりも栄養価が高く特有成分「カルコン」を含んだ明日葉には、ケール青汁以上の美容・健康効果が期待できるのではないでしょうか。

これらの美容・健康効果は明日葉がビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいるからというのはもちろんのこと、ほとんどの効果に明日葉特有の成分であるカルコンが関わっており、美容と健康を幅広くサポートしてくれます。

明日葉に関する研究データ

明日葉に関する研究は盛んに行われており、その研究結果や明日葉の健康効果が多く発表されています。

TNF-α(腫瘍壊死因子)で刺激されたMG-63細胞(骨肉腫由来の細胞)に明日葉に含まれるカルコンを使用したところ、炎症に関わるIL-6(タンパク質の一種)の活性を阻害することがわかった。これより、カルコンには抗炎症作用があることが示されました。(Chalcones isolated from Angelica keiskei and their inhibition of IL-6 production in TNF-α-stimulated MG-63 cell. – NCBI

明日葉から抽出したキサントアンゲロールと4-ヒドロキシデリシンを高カロリーの餌を与えたマウスに使用したところ、白色脂肪組織内の炎症因子を減少させることがわかった。これより、明日葉には肥満誘発性炎症および炎症誘発性脂肪細胞の機能障害を抑制する作用があることが示されました。(Xanthoangelol and 4-hydroxyderrcin suppress obesity-induced inflammatory responses. – NCBI

肥満のマウスに明日葉から抽出した成分(カルコン、4-ヒドロキシデリシン、キサントアンゲロールなど)を含む餌を経口摂取させたところ、体重増加と脂肪の蓄積を抑制とコレステロール、グルコース、およびインスリンレベルの低下、アディポネクチン分泌の促進が見られた。これより、明日葉に含まれる成分には、脂質代謝を調節し肥満を防止する作用があることが示されました。(Ashitaba (Angelica keiskei) extract prevents adiposity in high-fat diet-fed C57BL/6 mice. – NCBI

明日葉の副作用

明日葉は野菜の一種であるため、基本的に副作用の心配はありません。

しかし、明日葉はビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいるため、明日葉を食べ過ぎたり、明日葉の青汁を飲みすぎたりすることによる栄養素の過剰摂取が思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。

例えば、明日葉に含まれている食物繊維は摂りすぎてしまうとお腹が緩くなり、逆に便秘になったり、便秘がひどくなってしまう可能性があります。

また、明日葉にはクマリンという抗菌作用のある成分が含まれているのですが、クマリンを過剰摂取すると肝臓に負担がかかり、肝障害を引き起こす可能性があります。

その他にも、ビタミンやミネラルは本来健康維持には欠かせない栄養素ではありますが、栄養素によっては過剰摂取が副作用を招く危険性もはらんでいます。

明日葉自体に摂取目安量や上限量は定められていないので、明日葉が使われている青汁を飲む場合は商品ごとの1日の摂取目安量を守って飲むようにしましょう。