ケール

青汁の有名な原材料のひとつとして”ケール”がありますが、ケールはどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?青汁の他の原材料と何が違うのでしょうか?

ケールの特徴やケール特有の効果など、ケールに関する情報をまとめてみました。

ケールとは

ケールは地中海沿岸原産のアブラナ科の植物であり、キャベツやブロッコリーの原種とされています。しかしキャベツとは違い丸く結球しておらず、扇状に葉を広げて成長していきます。

ケールの特徴は生命力が非常に強い点にあり、温暖な気候であれば一年中収穫が可能な野菜なのです。そのため収穫量が非常に多く、特に戦後は青汁に加工したケールが大変重宝されていました。

ケールは栄養が豊富なうえ、緑黄色野菜の中でも特にビタミンを多く含んでいる植物です。その他β-カロテンやルテイン、カルシウム、食物繊維などを豊富に含んでいるため、「緑黄色野菜の王様」とも呼ばれています。

独特な香りと強い苦みを持っているため、日本では「味はともかく体に良い」ということで青汁に加工して飲むのが一般的となっています。

地中海北岸に位置するヨーロッパでは、ケールを加熱すると甘味が出て苦味が抑えられるという特徴を生かし、ロールキャベツやポタージュに調理して食べられているそうです。

ただ、ケールを加熱してしまうとケールに含まれるビタミンCは失われてしまうため、ケールの栄養素をまんべんなく摂りたいのであれば青汁として飲むほうが良いでしょう。

ケールの効果とケール特有の効果

ケールには以下のような効果があります(カッコ内はその効果をもたらす成分)。

  • 目の健康に働きかける(ルテイン)
  • 皮膚や粘膜を丈夫にする(ビタミンA、ビタミンC、β-カロテン)
  • 老化を防ぐ(ビタミンACE)
  • 睡眠を促す(メラトニン)
  • ストレスを和らげる(ビタミンC)
  • 免疫力を高める(ビタミンC、β-カロテン)
  • 美肌効果(ビタミンE)
  • 歯と骨を丈夫にする(カルシウム)
  • 生活習慣病の予防(ケール自体による作用)
  • 便秘解消(食物繊維)

ケール特有の効果として、目の健康に働きかける効果と睡眠を促す効果があります。目の健康に働きかける効果は、ケールに含まれるルテインによる効果です。

ルテインは目の中の水晶体や黄班部などに存在している成分で、黄色の天然色素です。強力な抗酸化作用があり、生体内では酸化防止剤として働きます。

紫外線やテレビ、パソコン、スマホなどから発せられるブルーライトによって発生する活性酸素を除去し、活性酸素の過剰な発生を防ぐため、「天然のサングラス」とも呼ばれています。

メラトニンは神経ホルモンの一種で、睡眠や覚醒のリズムを整え体内時計を正常に保つ働きがあります。

そのため、メラトニンは就寝の30分~1時間前に摂取すると効果があるとされています。また、メラトニンには抗酸化作用もあるため、細胞の老化を防止する効果も持っています。

ケールに関する研究データ

高コレステロール血症の男性患者32名に、12週間ケールの青汁を1日あたり150ml飲用させた結果、HDLコレステロール値およびLDLコレステロール比、血清濃度が上昇し、動脈効果指数、BMI、ウエスト、ヒップのサイズが減少しました。

また、抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼ活性と血清濃度が上昇したことから、ケールが血清脂質と抗酸化力を介した高脂血症と心疾患の予防効果を持つことが示唆されました。(ケールの青汁と高コレステロール血症の男性における冠動脈疾患に関する研究

ケールなどの蒸気で調理した野菜は、胆汁の再吸収を阻害することで、コレステロールの吸収を阻害することがわかりました。それにより、ケールなどの野菜が高コレステロール血症予防効果や動脈硬化予防効果を持つことが示されました。(ケールなどの野菜を蒸気調理した際の効果に関する研究

ケールの副作用

ケールは野菜であるため、基本的に副作用の心配はありません。

ただし、ケールにはカリウムやビタミンKが含まれているため、腎臓機能が低下している方や、血栓を抑える働きのある”ワーファリン”を飲んでいる方は注意が必要です。

もちろん、健康に良いからと言って過剰摂取するのはやめましょう。ケール自体に1日の摂取目安量は定められていませんが、ケールは青汁として摂取するのが一般的であるため、青汁商品ごとの1日の摂取目安量を守って飲みましょう。