糖尿病の予防・改善には桑の葉!桑の葉特有の成分が健康をサポート

「桑の葉」というと聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、「桑の実」は誰もが一度は耳にした、口にしたことがあるのではないでしょうか?

その桑の実についている葉が桑の葉なのですが、最近桑の葉が青汁やサプリメントなどの健康食品によく使われているように、近年特に桑の葉の健康効果が注目されているのです。

そんな桑の葉の特徴や健康効果、研究データについて説明していきます。

桑の葉とは

桑の葉と桑の実
桑の葉は日本だけでなく世界各地に自生するクワ科クワ属の落葉樹の葉です。

桑がマルベリーとも呼ばれるように、ラズベリーやブラックベリーのような甘い果実を実らせるのも特徴で、子供のころによく桑の実を取って食べていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、桑は枝を蚕の餌や楽器、杖などの原材料として、根を生薬として日本で古くから使われてきた歴史があり、最近では桑の葉が青汁やお茶、サプリメントなどの健康食品の原料として使われるようになっているのです。

さらに、桑は世界中に自生していることからも昔の書物や詩、歌などにも登場している記録があり、桑にまつわる神話や都市伝説が現代まで言い伝えられています。調べてみると面白いかもしれません。

そして、桑の葉がなぜ青汁の原材料として使われているのかというと、桑の葉には青汁でおなじみのケールや大麦若葉のようにビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれています。

とくに桑の葉はカルシウムや鉄、カロテノイドが豊富に含まれているうえに、リラックス作用がある「GABA(ギャバ)」や血糖値の上昇を抑える働きをする桑の葉特有の成分「DNJ(デオキシノジリマイシン)」などを含んでいることが研究によりわかっています。

桑の葉の効果・効能

桑の葉には次のような効果・効能が期待できます。

  • 糖尿病の予防・改善
  • 動脈硬化の予防
  • 血糖値上昇の抑制
  • 高血圧の抑制
  • コレステロールや中性脂肪の抑制
  • 便秘解消

桑の葉はビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいることからも、食物繊維によりお腹の調子を整えて便秘を解消したり、ビタミンやミネラルにより代謝機能を向上させて健康を維持・改善するのはもちろんのこと、桑の葉にはとくに注目すべき有効成分があるのです。

桑の葉に含まれるその有効成分というのがDNJ(デオキシノジリマイシン)です。

DNJはブドウ糖と似た働きがあり、腸内で糖の吸収を緩やかにすることで食後の急激な血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防する効果が期待できるのです。

また、DNJには善玉菌の働きを活発にする作用があるため、食物繊維による整腸作用との働きにより優れた便秘解消効果が期待できます。

その他、桑の葉に含まれるGABAによるリラックス効果や血圧を下げる効果や、抗酸化作用のあるフラボノイド類と食物繊維によりコレステロール値や中性脂肪値を下げ、動脈硬化の予防にもつながります。

桑の葉に関する研究データ

桑の葉の健康効果は近年とくに注目されており、最近の研究により発見されたDNJの他にも、桑の葉の様々な健康効果に関する研究が進められています。

実験は、74名の健康な成人男女(男性11名、女性63名)に粒状にした「桑の葉」4.5g(粉末換算)を毎日食事の直前に摂取してもらうというもの。その間、食事制限や特別な運動は一切行わずに普段通りの生活を送ってもらったところ、実験開始から3ヶ月後に体重が1kg減少した方の割合が女性で約50%、男性で約30%という結果になりました。さらに、ウエストが減少した方の割合が女性60%、男性30%となりました。
体重とウエストサイズを減少 – 太田胃散

これより、桑の葉には体重を減少させる働きとウエストサイズを減少させる働きがあり、メタボや肥満に有効であることが示されました。

また、肝臓がんを誘発するN-ニトロソジエチルアミン(NDEA)を投与したマウスに桑の葉から抽出したエキスを投与したところ、肝臓がん、形成異常小結節、脂質過酸化、タンパク質カルボニル構造とDNA分解の発生率を低下させ、NDEAによる肝臓がんの形成から部分的に肝臓を保護することが確認されました。このことから、桑の葉には抗発がん性作用があることが示されました。(Protective Effect of Morus alba Leaf Extract on N-Nitrosodiethylamine-induced Hepatocarcinogenesis in Rats. – NCBI

桑の葉の副作用

桑の葉は天然の植物であるため、基本的に副作用の心配はいりません。

しかし、桑の葉には血糖値の上昇を抑える作用があるため、桑の葉の青汁以外に血糖値の上昇を抑えたり下げたりする薬や健康食品を併用する際には注意が必要です。

血糖値は下がり過ぎると低血糖状態になり、頭痛やけいれん、発汗、動悸など、中枢神経や自律神経に障害が生じてしまう可能性があります。

また、桑の葉の青汁ではありませんが、桑の葉茶においては人によって頻繁におならが出るようになったり、お腹が張ったりすることがあるようです。

桑の葉の青汁も同じ桑の葉を使用している飲み物なので、これらのことにも注意しておいたほうがよいでしょう。